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2005年 02月 04日
2005.02.07 小さな、オイル工場に着いた。 2階には、たくさんの薬草材料がストックされていて倉庫になっている。 1階では、とても大きな釜で薬草材料の入ったものを火にかけてとても長い時間火にかけながら、煎じたもの(ディコクション)を抽出しそこから、メディケーティドオイル(薬用オイル)が作られる。。 こうして作られた、自家製のメディケーティドオイルは、大きな瓶に詰められてストックされていている。 薬用のオイルになるまでの工程はとても時間がかかり、一つ一つの作業を手作業でされていた。こうして、手間ひまかけて作られたオイルは、小さな瓶に詰めかえられて、こちらの診療所の薬局や、町の病院の薬局に置かれて、いつでも使えるようにされていた。 工場の横には、小さな診療所がある。町の病院は、比較的裕福なかたが来られているのに対して、こちらは、村の診療所という感じで庶民的な地域密着型の感じである。 診療所の前には、すでに、先生が来るのを今か今かと待っている人々が列を作って待っていた。 先生の横にすわって、診察の様子を見させていただいた。。 まず、脈診され、血圧を測り、全体をくまなく目で見られて、患者さんとやり取りされる。その症状におおじて、処方を出されて、調剤にいる女性が、手際よくたくさんある薬の瓶をから、必要な瓶を選び調合されていく。 こうして、次々に来られる患者さん一人一人に合ったアーユルヴェーダーの薬が出されていき、一人一人持って帰られた。 そして最後に少年がお母さんに連れられて、来られた。 足をねじって捻挫されていて、西洋医学のドクターに見てもらったが、痛みがおさまらずに、こちらに来られた。 彼に診察台の上に横になってもらいピライ氏は最初に、薬用オイルで患部周辺をマッサージしはじめた。 少年は、声をぐっと押し殺しつつピライ氏のマッサージの痛みに耐えていた。。これは、見るからに痛そうーー。 5分ほどマッサージされたあと、綿花にたっぷり薬用オイルをしみこませて、患部に置き包帯でぐるぐるとそれを巻いて、帰っていかれた。 これは、<ピチュ>といって薬用オイルをより浸透させる方法だ。 <ピチュですね。>と聞くとピライ氏は、<あの捻挫は、3日間このピチュをしていたら治る>と話されてた。 こうして、すべての患者さんの診察が終わった頃には、あたりは真っ暗だった。 ピライ氏の親戚の家でまたまた、チャイを頂いてから、真っ暗になった帰り道は、目の覚めるような超特急のピライ氏の運転で、9時過ぎに町の病院に着いた。 到着の遅い私達を心配して、患者さんたちが病院の入り口で待っていてくれた。。 ピライ氏と奥さんにに感謝の言葉をかけて、患者さんたちとまた、こちらで眠りに付いた。。
by miushanti
| 2005-02-04 16:41
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